ご近所の底力 あと一週間で卒業ですね。今,君たちはどんな心境なのでしょうか。この通信を担当させてもらうのも最後となりました。今回は,スポーツ編ではなく,道徳の授業で考えた 「ご近所の底力」について書きたいと思います。 授業をやってみて,私自身「やっぱり,ご近所との付き合いって大切なんだな。」とあらためて感じさせられました。最近では,地域とのつながりを「地域力」と表現したり,地域同士で育てあうと言う意味で「地育力」と言ったりするそうです。かつて,日本の地域社会では,自分の子であるなし に関わらず,悪いことをすれば大人たちは,必ず注意したりして,地域の連帯感や教育力があったようです。 そういえば,私が小中学生のころには,近所の方(とくに,同級生の親)によく褒められたり,叱られたりしたということを思い出します。
君たちの住む地域はどうでしょうか。私は,係りということもあり,朝明中学校の地域の方と話をする機会があります。朝明中学校区の地域の方々は,中学校に対して,たいへん協力的であると思います。(実際に,授業公開週間には,たくさんの方が見に来ていただいたりしています。) これが,「地域力」であり「地育力」といえます。こういった環境の中で育っていく君たちはたいへん幸せだと思います。 そして,君たちが地域の一員として,さらに成長する姿を楽しみにしています。
最後に,私自身への励ましの『詩』・戒めの『詩』をみなさんに紹介して終わりたいと思います。(「自分の感受性くらい」茨木のりこ)より 自分の感受性くらい 茨木のりこ
ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを 近親のせいにするな なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもがひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ
写真は今日の6限目、この時間は、各クラスで卒業を控えて教室整備をしました。自分の机の落書き消し、机やいすの脚のほこりとり、掲示物はがしなど。中には一足早く記念撮影をしているクラスも・・・・・。
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