あっという間に立春が過ぎました。そして、三寒四温、厳しい寒さと柔らかな日差しが交互にやって来ますが、季節は着実に春に向かっています。3年生は卒業式が間近に迫ってきました。一日一日を大切にしていきましょう。2年生、1年生は来週、早くも学年末テストです。学年のまとめをしっかりとやっていきましょう。
<教育相談で担任と話をしました> 2/4〜13教育相談を行いました。本校では、毎学期に一度、教育相談期間を設定し、子どもたちへのアンケートとともに個人面談を行っています。今、いじめ問題がクローズアップされていますが、いじめ問題はもとより、さまざまな子どもたちの悩みや困っていることなどを担任と懇談することにより、早期の解決を図っています。すぐに解決できないようなことは、学級や学年、全校で問題を共有し、改善に向けて話し合いを持っています。 本校では、教育相談期間だけでなく、毎日の授業と授業との間の休み時間も、先生方が教室や廊下で子どもたちとふれあいながら見守り、話し相手となっています。そのような機会からも、悩み事などが分かってくることもあります。また、直接先生に言えないときは、養護教諭に相談したり、スクールカウンセラーに相談したりすることもあります。学校で言えないことを保護者に相談し、保護者の方から担任に伝わってくることもあります。毎朝、提出しているデイリーライフでの一言会話や相談、定期的なアンケート調査なども含め、子どもたちの内面の理解に努めています。思春期にある子どもたちにとって、なかなか本音で悩みを打ち明けることはできないこともありますが、様々な機会を活用して子どもたちが気軽に相談できるよう工夫しています。 なお、教育相談で出てきた内容については秘密厳守で行っています。また、緊急を要する内容については学校全体で共有するとともに、時には必要に応じて保護者の皆様や関係機関にもつなげています。子どもたちの様子には常に気をつけていますが、気づかない点も多々あるかと思います。子どもの様子がおかしいなと少しでもお気づきになりましたら、担任等に連絡をいただきますようよろしくお願いします。
<前期選抜(県立高校)情報> 県立高校の前期選抜検査が終わりました。面接と作文が主な検査項目ですが、学校によっては自己表現や小論文、実技、学力検査なども課せられるところもありました。今年度も、昨年度に増して志願者が多く、前期選抜とはいえ、かなりの狭き門となりました。受検の機会を増やすということで始まった前期選抜ですが、年々志願者が増えている状況にあります。 そして先日、内定の発表がありました。第一志望のとおり合格できた人は、まだ内定の状況ですので気を緩めないでください。残念ながら今回合格できなかった人は、後期選抜があります。自分の希望が叶うよう、これからさらにしっかりと頑張ってください。 来年、再来年受検する2年生・1年生の生徒はもちろんのこと、保護者の皆様も今年の様子やいろいろな情報を取り入れていただきたいと思います。進路に関する学習は徐々に行っていますが、少しでも早く、様々な情報を入れていただくことも、今後の進路決定には必要なことになろうかと思います。
<最後の学年末テストです> 2/25〜27、1・2年生は学年最後の定期テストです。学年最後のテストですので、今まで以上に気を引き締めて、テスト勉強に取り組んでほしいと思います。 ところで先日、私立試験を終えた、ある3年生にこっそり心境を聞いてみました。自習の時間に今までになく、真剣に勉強に取り組んでいたからです。「すごいな。これだけの勉強をもっと早くからやっておけば良かったやろ?」「うん…」。その生徒はそれ以上は答えませんでしたが、入試を経験して初めて、「もっとやっておけば良かった」「授業をまじめにしていたら…」などと、心の底で思っていたと思います。 毎年、3年生は同じ事を言うのですが、同じように歴史は繰り返されます。だからこそ、2年生・1年生は、これからの1年後、2年後をしっかりと見据えてほしいと思います。そのためにも、今回のテストは違った意味で重要なテストであるという自覚で臨んでください。
<今、学校の授業では> ダンスに熱中 〜保健体育編〜 体育の授業では、男子も女子もダンスを行っています。ダンスというと、我々の世代は、運動会の時に行ったリズム運動やフォークダンスなどが主流でした。振り付けが決まっており、みんなが一斉に同じような動きを何度も繰り返すような動きでした。 それが、今の体育の授業では、自分たちが選んだ曲に合わせ、自分たちで振り付けを考え、体全体を使って表現しています。EXILEや少女時代なみの、切れのある激しい動きを取り入れて表情豊かに踊っています。シンメトリー(左右対称)や基本的なステップは先生から教えてもらうものの、後は自分たちのグループで一つ一つの動きを考え、試行錯誤を繰り返しながら、一連の動きに完成させていきます。体育の授業では、ボール運動にしても、水泳、陸上競技などにしても、基本の動きを一から十まで先生に教えてもらい、それを繰り返し練習することで会得していくことが多いのですが、このような創作ダンスでは、まさに本校が取り組んでいる、教えあい学びあいの学習となっています。 先日、2年生の女子では、その練習の成果をみんなで見合う発表会を行いました。2年生はクラス全員で一つのチームとして、ダンスを踊っていました。どの表情を見てもにこやかに、体いっぱいを使って表現し、切れのある手足の動きがありました。中には、ダンスを習っている生徒もいて、その動きはプロ並みでした。とても感動させられる発表会でした。自分たちで考え、創りあげていく喜びを味わい、この延長上にどの教科でも自分たちで学習していけるようになるよう期待しています。
<学びあい学習 〜数学編〜> 「一つの点から一定の距離にある点の集まりは何になるか」 1年生の授業での課題です。初めは一人で考え、今まで習ってきた図形や立体を思い浮かべながら、自分の意見をノートに書きます。「円すい」「円柱」「中点」「球」「立体」…いろいろな意見が出され、自分の考えを発表します。その発表を聞いた上で、今度は4人班になって、みんなでさらに話し合います。「一定の距離やで線になって、その線の先の点が集まって…」「この線は右にも左にも向いて、こっちにも奥にも向いていくので…」。図形や立体、空間図形などを言葉で説明するのはとても難しいのですが、それを他の人に分かるように説明することで、教えあい学びあっています。 昔は、「一つの点から一定の距離にある点の集まりは○○である」と、最初から先生に知識を叩き込まれていました。それを、法則のように“知識として覚えこむ”だけでした。しかし、今は「なぜそうなるのか」を考えることで、きちんと理解し、知識として定着させています。さらに、他の人に説明することで、自分自身の理解の深まりにもつながります。時間はかかりますが、本当の意味での学力の定着につながっていきます。 このような学びあい学習を通して、確かな学力の定着を図っています。 (課題の答えは“球”です。わかりましたか?)
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